脳の簡単な構造。右脳と左脳、これを勉強することによって心の構造や働きが具体的にわかる。
我々は現実世界に生きている。何のために? 人生にはゴールがある。目的・目標がある。それをしっかり理解して生きるのと適当に漠然と生きるのとでは、結果がまったく違ってくる。脳の構造とリンクさせて自分のことをよく理解し、正しくゴールへ到達することが大切。
左脳は、この世の中の相対的な世界の制限(時間・空間)を受ける。場所を移動する時や食べ物を食べる時、それを左脳で対応するには言葉で認識、理解する。科学的・物理的にも理解する。左脳は言葉や記号、数式等を必要とする。また、思想や哲学に関してもすべて左脳が対応しており、そういったものを作るのはすべて左脳の役割である。
それに対して、右脳は時空の制限を受けない。量子力学、反射神経等が右脳に相当する。それらはこれからの研究課題である。右脳とは直感の世界であり、全知全能性が備わっている。
右脳が開発された子供達は天才的と言われている。そういう子供達は瞬時に何十桁の数式を解いたり、1冊の本を何分間かで全部暗記したりする。そういった出来事はすべて振動に帰する。右脳は振動をキャッチし、波動でもって翻訳する(理解する)。
今のこの世の中で、いかに巧く賢く生き抜くか? また、複雑な人間関係にどう対処していくべきか? そのような問題は、ほとんど左脳で解決されている。記憶力の良い人たちにとっては有利な世の中といえるであろう。
我々人間には右脳と左脳があるが、それらを統合させる働きの間脳(統合脳)というものがある。これが活発かそうでないかが重要。充実した人生を生きるためには、間脳を理解してよりよく生きる事が鍵となる。
心の働きをよく理解して生きる。そしてゴール(生んでくれた元の世界、故郷に帰ること)に向かう。そこが終わりなのではなく、そこから新たに再生される(相対的な世界、形ある世界では「死」)。 左脳的な世界が終わると同時に心霊的な世界が始まる。
私たちは東洋医学の治療、すなわち右脳的な治療を行っている。「気」という目に見えないエネルギーを使って治療する。直感的に病気を捉えて判断する。「気働き」を重要視する。
西洋医学では知的、科学的、分析的、実験的に原因を究明し、それを言語化して治療するという方法。
しかし、左脳ばかりを使っている人間は病気をどんどん算出していく傾向がある。神経質、ノイローゼ、うつ病等は右脳の働きを無視して左脳だけですべて処理しようという現代人の病気。嬉しい、楽しいという情熱といった右脳の働きを無視して生きているために起こる現代病。言語だけで生きていると非常に心が苦しい状態に陥りやすい。
心の構造は左脳、右脳、間脳という統合された状態である。左脳だけで生きるということは非常に不都合な状態になる。これからは心の構造をよく理解して、自分の生き方を原理原則に照らし合わせて生きることが大変重要になる。
いかに人生を有意義に実のある人生にすることができるか。脳の構造を理解しながら追及しようとしているところである。